矯正歯科

矯正治療は本人の「治したい」という意志とご家族の協力が必要です。
患者さんが小児の場合、ご両親の協力は特に必要です。
治療期間も長く、歯磨きや食事にも気を遣い、担当医の指示通り装置を取り付けたり、歯磨きをしなければ治療は予定通りに進みません。
患者さんと担当医が協力して一緒に治していくものです。治療を始める前に費用や期間、装置について等、わからないことは全て確認しておきましょう。
歯列矯正は一般的に不正咬合、(出っ歯・乱ぐい歯・八重歯・受け口)など噛み合わせの悪い歯並びを、自分の歯を生かしたまま治療することです。
これは、単に美しい歯並びにするというだけでなく、歯槽膿漏・虫歯・咀嚼障害等の病気を予防するためにも重要な歯科治療です。
また、歯並びが整うことで、歯のガタツキが無くなり虫歯や歯槽膿漏の原因となるプラークがつきにくくなることで、歯の寿命を延ばすという予防的な効果もあります。 治療法としては口のなかに装置を入れ、歯に一定の力をかけて人工的に動かし、悪い歯並びや咬み合わせを治していきます。

矯正治療の効果


メリット

・口元などが美しくなる
・健康的なかみ合わせになれる
・歯の病気になりにくくなる
・体調がよくなる
・唇が閉じやすくなる
・発音しやすくなる

デメリット

・矯正装置が必要
・治療時間が長期になる
・歯磨き、食事に気を遣う

歯列矯正治療の必要があるもの


かみにくい、発音しにくいなど機能障害があるもの
歯並びが悪いため、虫歯や歯周病になっているもの
骨格的にかみ合わせがずれているもの
歯やあごが原因で唇が閉じにくいもの
審美的に問題があるもの

治療事例

叢生・そうせい

歯の大きさに比べて顎が小さい場合や、乳歯の奥歯を早い時期に失った場合に起こります。程度が軽い場合には本格的な矯正装置(マルチブラケットシステム)で顎を拡げ歯並びを整えます。あまりにも顎を拡げすぎると口元がふくらんでしまいますので限度があります。程度がひどい場合には永久歯を抜いて顎の大きさに見合った数にしマルチブラケットシステムで歯並びを整えます。隙間が余った場合には奥歯を前にずらし、全ての歯でがっちり噛めるようにします。矯正治療で使用する装置には色々な種類があります。私の診療所で使用していますマルチブラケットシステムは、装置自体は以前のものと比べかなり目立たないようになっており、少し離れるとほとんど気づきません。少しでも矯正装置を入れることへの負担が軽減されるように心がけています。

よく使われる矯正装置

歯列矯正というと歯に装置をつけて細いワイヤーを沿わせる装置というイメージがあるのではないでしょうか。歯面に3mm角程度の小さなブラケットという装置を直接接着し、直径0.5mm程度の細いワイヤーを通し、ワイヤーの弾力性などを利用して歯並びを直していく装置(写真)を総称して『マルチブラケット装置』と呼びます。日本中どこの矯正歯科医院でも使用されている装置です。 ブラケットやワイヤーなどいくつも種類がありますが、1920年ごろ米国で開発されて以来その基本的なコンセプトは変わりません。長い歴史の中で改良が加えられてきた治療効果について信頼性の高い矯正装置です。近年は写真のように透明な目立たないブラケットも普及しており、また表の歯面ではなく裏の歯面に接着する見えない矯正装置のタイプも使われています。マルチブラケット装置は上下全体に使用する場合、永久歯列になってから治療を行います。

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